ハン検2級文法攻略!「안」は要注意!合成語・派生語の否定形【基本編】【はなハン検2級合格までの道のり⑥】

ハン検
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こんにちは!はなです!

「はなハン検2級合格までの道のり」、今回はシリーズ第6弾です!

第1弾から第5弾まで、ハン検2級の試験全体像や出題傾向を分析し、そしてついに、私が使用することに決めた教材たちを発表しました!

>>前回の記事はこちら:第1弾第2弾第3弾第4弾第5弾

さあ、これで準備は万端!いよいよ具体的な学習開始!私がまず集中的に取り組むことに決めたのは、多くの学習者がつまづきやすい「否定形」、特に合成語や派生語の否定です!

「ハングル能力検定試験 2級合格をめざして」の中で、合成語や派生語の否定形は「안」ではなく、「-지 않다」が使われる傾向があると記載されていました。

書籍の記述をヒントに、この合成語・派生語の否定形について、詳しく掘り下げて調べてみることにしました。

今回は、その調査で分かった、合成語や派生語の否定形の使い分けのルール、特に「안」を使うと不自然になったり、文法的に誤りになる代表的なパターンに焦点を当てて解説していきます!

この記事を読めば、

  • なぜ合成語や派生語の否定形は特別な注意が必要なのかが分かる!
  • 「안」を使うと間違えやすい・不自然になる代表的なパターンが分かる!
  • より自然な韓国語表現が身につく!

一緒に、ハン検2級合格に必須の正確な文法知識を身につけましょう!

なぜこのテーマ?合成語・派生語の否定形が難しい理由

書籍にもある指摘:否定形に注意が必要な言葉

動詞や形容詞の否定形には主に「안」と「-지 않다」の2種類がありますが、一部の言葉、特に合成語や派生語の場合には、「안」を使うと不自然になったり、文法的に誤りになるケースが多いです。「ハングル能力検定試験 2級合格をめざして」にも記述があるため、多くの学習者が混同しやすく、かつハン検2級で正確な使い分けが求められるポイントと考えられます。

この書籍での指摘は、単に否定形がある、という知識だけでなく、「どんな言葉でどの否定形が自然か・必須か」という、より実践的で正確な運用能力が2級では重要視されている、というメッセージだと私は受け取りました。

合成語と派生語って?具体的な言葉の例

ここでいう「合成語」や「派生語」とは、複数の言葉がくっついて一つの意味を持つようになったり、元の言葉に何か(接頭辞や接尾辞)がついて意味や品詞が変わったりした言葉のことです。

例えば:

  • 合成語
    • 名詞 + 動詞
      공부하다 (勉強する:공부(勉強) + 하다(する))
      생각하다 (考える :생각(考え )+ 하다(する))
      맛보다 (味見する:맛(味)+ 보다(見る))
      손잡다 (手をつなぐ:손(手) + 잡다(掴む))
    • 動詞 + 動詞
      오가다 (行き来する:오다(来る) + 가다(行く))
      들어가다 (入っていく:들다(入る) + 가다(行く))
      돌아오다 (帰ってくる:돌다(帰る) + 오다(来る))
  • 派生語
    • 接頭辞が付いた言葉
      휘젓다 (かき回す:휘-(勢いや乱れ)+ 젓다(かき混ぜる))
      빗나가다 (それる:빗-(正常な方向や状態から外れる様子)+ 나가다(出る))
      새빨갛다 (真っ赤だ:새-(程度が甚だしいこと)+ 빨갛다(赤い))
      들익다 (完全に熟していない:들-(不完全な状態)+ 익다(熟す))
      억누르다 (抑えつける:억-(力ずくや不当な状態) + 누르다(押さえる))
    • 接尾辞が付いた言葉
      출렁거리다 (波打つ:출렁(波動)+ -거리다(継続する))
      사내답다 (男らしい:사내(男) + -답다(~らしい、~にふさわしい))
      떠들어대다 (騒ぎまくる:떠들다(叫ぶ)+ -어대다(しきりに~する、やたらと~する、ひどく~する))
      깨끗하다 (きれいだ:깨끗(きれい) + -하다(~だ、~である))

これらの言葉は、シンプルな「行く(가다)」や「大きい(크다)」といった言葉とは少し構造が複雑になっています。多くの「名詞 + 動詞」型の合成語(맛보다, 손잡다 など)や派生語は、「안」を使うと不自然になる傾向があります。

否定形「안」が合成語・派生語に馴染みにくい理由

「안」という短い否定形は、比較的シンプルな構造の言葉に直接つきやすい性質を持っています。一方、合成語や派生語は、上で見たように複数の要素が組み合わさっているため、構造的に複雑になっています。

これらの複雑な言葉に「안」を直接語幹につけようとすると、言葉内部の構造とぶつかってしまい、文法的に不自然になったり、そもそも成立しない形になってしまうのです。

例えば、「공부하다」に直接「안」をつけて「안 공부하다」と言うと、まるで「勉強」という名詞自体を否定しているような、意味不明な響きになります。また、「새롭다」のように、語幹自体(새롭-)が接尾辞(-롭다)を含んだ形になっている場合、そこにシンプルに「안」を差し込むことが、言葉の成り立ちとして難しいのです。

このため、合成語や派生語の否定では、言葉の構造に左右されにくい、「語幹 + -지 않다」という否定形が圧倒的に多く使われ、そして自然な表現となります。

はな
はな

なるほど!言葉の構造が複雑になると、「~しない」という汎用性の高い「-지 않다」の方が使いやすいんですね。「勉強しない」を「안 공부하다」と言わないのと同じで、「공부하지 않다」や「공부 안 하다」と言う方が自然なのは、構造的に「안」が馴染みにくいからなんだ!例外もあるけど、基本的には「-지 않다」で否定する方が間違いないってことですね!

【パターン別詳細解説】「안」が使えない・不自然な否定形

私の調査に基づき、「안」否定形が使いにくい、あるいは使えない主要なパターンと具体的な言葉の例をご紹介します。

パターン①:「名詞 + 하다」の形の合成動詞

この形でできた動詞は非常に多く、日常会話でも頻繁に使われます。否定形は「名詞 + 안 + 하다」または「名詞 + 하지 않다」となりますが、「안 + 名詞 + 하다」は不自然・誤りです。特に公式な文章や丁寧な表現では「名詞 + 하지 않다」が好まれます。

【代表的な「名詞 + 하다」合成動詞とその否定形】

原形
意味
-지 않다(自然な否定形)
名詞 + 안 + 하다(自然な否定形)
안 + 原形 (不自然・誤りな否定形)
공부하다
勉強する
〇공부하지 않습니다
〇공부 합니다
× 공부합니다
생각하다
考える
〇생각하지 않습니다
〇생각 합니다
× 생각합니다
노력하다
努力する
〇노력하지 않습니다
〇노력 합니다
× 노력합니다
성공하다
成功する
〇성공하지 않습니다
〇성공 합니다
× 성공합니다
필요하다
必要だ
〇필요하지 않습니다
×필요 합니다 (やや稀)
× 필요합니다
否定には「필요 없습니다/없어요」が最も一般的。
はな
はな

特に「가능하다」「필요하다」のように、「名詞 + 안 + 하다」の形もほとんど使わない形容詞は、「-지 않다」で否定することをしっかり覚えなきゃ!

パターン②:その他の合成語

パターン①の「名詞 + 하다」以外の合成語です。主に動詞と動詞が組み合わさった合成動詞などがあります。これらの合成語も、「안」否定形を使うと不自然になる傾向が強いです。

【その他の合成動詞とその否定形】

言葉(原形)
意味
-지 않다(自然な否定形)
안 + 原形 (不自然・誤りな否定形)
뛰어나다
優れている
〇뛰어나지 않습니다
× 뛰어납니다
오가다
行き来する
〇오가지 않습니다
× 오갑니다
맛보다
味見する
〇맛보지 않습니다
× 맛봅니다
손잡다
手をつなぐ
〇손잡지 않습니다
× 손잡습니다
はな
はな

「뛰어나다」のような形容詞的な合成語や、「맛보다」「손잡다」のような「名詞+動詞」の合成語も、「안」は使いにくいんですね。やっぱり構造が複雑だから「-지 않だ」の方が自然なんだ!

パターン③:接頭辞で始まる派生形容詞

接頭辞が元の言葉に付いてできた派生形容詞です。これらの言葉の否定形も、「안」を使うと不自然になります。

【接頭辞派生形容詞とその否定形】

接頭辞言葉(原形)
意味
-지 않다(自然な否定形)
안 + 原形 (不自然・誤りな否定形)
얄-얄밉다
憎らしい
〇얄밉지 않습니다
× 얄밉습니다
새-새빨갛다
真っ赤だ
〇새빨갛지 않습니다
× 새빨갛습니다
들-들익다
完全に熟していない
〇들익지 않습니다
× 들익습니다
※否定する場合は「익지 않다」と混同しないように注意。
はな
はな

接頭辞が付いた形容詞も「안」はNG!見た目でパターンを判断して「-지 않다」で否定できるように訓練が必要ですね。

パターン④:接尾辞で終わる派生形容詞

接尾辞が元の言葉に付いてできた派生形容詞です。これらの言葉の否定形も、「안」を使うと不自然になります。

【接尾辞派生形容詞とその否定形】

接尾辞言葉(原形)
意味
-지 않다(自然な否定形)
안 + 原形 (不自然・誤りな否定形)
-롭다새롭다
新しい
〇새롭지 않습니다
× 새롭습니다
-스럽다자랑스럽다
誇らしい
〇자랑스럽지 않습니다
× 자랑스럽습니다
-스럽다자연스럽다
自然だ
〇자연스럽지 않습니다
× 자연스럽습니다
-답다사내답다
男らしい
〇사내답지 않습니다
× 사내답습니다
-하다깨끗하다
きれいだ
〇깨끗하지 않습니다
× 깨끗합니다
はな
はな

接尾辞で終わる形容詞も、やっぱり「안」は使えないんですね。このパターンも多いので、しっかり覚えないと!

パターン⑤:「-아/어지다」の形の言葉(状態変化)

状態の変化を表す「-아/어지다」が元の言葉に付いてできた言葉です。これも派生した形であるため、「안」否定形を使うと不自然になります。「-지 않다」で否定するのが一般的です。

【「-아/어지다」が付いた言葉とその否定形】

言葉(原形)
意味
-지 않다(自然な否定形)
안 + 原形 (不自然・誤りな否定形)
어려워지다
難しくなる
〇어려워지지 않습니다
× 어려워집니다
길어지다
長くなる
〇길어지지 않습니다
× 길어집니다
달라지다
変わる
〇달라지지 않습니다
× 달라집니다
예뻐지다
きれいになる
〇예뻐지지 않습니다
× 예뻐집니다
はな
はな

「- 지 않다」でしか否定できないパターンは結構多いですね。これらの言葉を見たら、すぐに「-지 않다」と反応できるように練習しよう!

まとめ:要注意な否定形パターンをマスターしよう!

今回は、ハン検2級合格に向けて、重要でありながら間違えやすい合成語・派生語の否定形の中で、特に「안」を使うと不自然になる代表的なパターンに焦点を当てて詳しく見てきました。

「ハングル能力検定試験2級合格をめざして」でも示唆されている通り、合成語・派生語の否定形は、単語の構造が複雑なため、短い否定形「안」が馴染みにくく、基本的には長い否定形「-지 않다」を使う、というルールがあることを確認しました。今回見たパターンに該当する言葉は、「안」否定形を使うと不自然になる代表例です。

ハン検2級合格のためには、言葉の意味だけでなく、その言葉が文法的にどのように使われるのか、特に 否定形の形まで含めて、セットで覚えることが重要です。今回解説したパターンは、ハン検2級の文法問題や作文で特に注意すべき部分です。

今回の内容を参考に、ぜひ皆さんも合成語・派生語の否定形をしっかりマスターして、自信を持ってハン検2級へ挑戦してください!

次回は、今回は解説しきれなかった、逆に「안」否定形も使える合成語・派生語のパターンに焦点を当てて、さらに深掘りしていきます!お楽しみに!

次回の記事はこちら

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