ハン検2級文法攻略!どっち?自動詞?他動詞?両方の顔を持つ動詞まとめ【特定の分類に注目編】【はなハン検2級合格までの道のり⑯】

ハン検
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こんにちは!はなです!
「はな ハン検2級合格までの道のり」、今回はシリーズ第16弾です!

前回までの記事では、否定形や依存名詞、特定の助詞とセットで使われる名詞など、ハン検2級で重要となる様々な文法項目を分析してきました。

>>前回の記事はこちら

今回は、韓国語の動詞について、特に「同じ形でありながら、自動詞(자동사)としても他動詞(타동사)としても使われる」動詞に焦点を当て、さらに詳しく掘り下げていきたいと思います。「ハングル能力検定試験 2級合格をめざして」の中にも記載があります。

一つの動詞が文脈によって自動詞になったり他動詞になったりするのは少し混同しやすいですが、これをマスターすると、より自然な韓国語を駆使できるようになります。

この記事では、自動詞と他動詞の基本を確認した後、同じ形で自/他両方の用法を持つ代表的な動詞をいくつかご紹介し、例文と共に使い方を学んでいきましょう!

自動詞と他動詞の基本を再確認

自動詞

動作が主語自身のみで完結し、他者や他物に影響を及ぼさない動詞です。基本的に目的語(~을/를)を取りません
→ 例:咲く、立つ、走る など

他動詞

動作が主語以外の他者や他物に影響を及ぼす動詞です。目的語(~을/를)を取ります
→ 例:読む、開ける、作る など

韓国語の同形両用法動詞

韓国語の動詞の中には、日本語と異なり、同じ形のまま、文脈によって自動詞としても他動詞としても使われるものが比較的多く存在します。これを同形両用法動詞と呼ぶこともあります。

自動詞・他動詞の両方の用法を持つ動詞リスト

パターン①:対象となる語が主語にも目的語にもなれる動詞

これらの動詞は、文型を変えることで、動作の対象となる語が、あるときは主語、あるときは目的語になるという特徴があります。

動詞意味自動詞としての意味・例文他動詞としての意味・例文
울음이 그치다泣き止む아이가 울음을 그쳤어요。 (子どもが泣き止みました)아이를 울음을 그치게 했어요。 (子どもを泣き止ませました)
멈추다止まる버스가 멈췄어요. (バスが止まりました)버스를 멈췄어요. (バスを止めました)
다치다怪我する아이가 다쳤어요. (子どもが怪我をしました)머리를 다쳤어요. (頭を怪我しました)
움직이다動く몸이 잘 움직이지 않아요. (体がうまく動きません)몸을 조금 움직여 주세요. (体を少し動かしてください)
내려가다下がる온도가 내렸어요. (温度が下がりました)온도를 내렸어요. (温度を下げました)
はな
はな

これらの動詞は、例文で主語と目的語のどちらがその動作の「対象」になっているかを見分けるのがポイントですね!

パターン②:受身と使役形が同じになる動詞

韓国語の動詞の中には、受身形と使役形が同じ形になるものがあります。このタイプの動詞は、形そのものが自動詞(受身)と他動詞(使役)の両方の用法を持ちます。

動詞意味自動詞(受身)・例文他動詞(使役)・例文
보이다見える산이 잘 보여요. (山がよく見えます)아이에게 그림책을 보였어요. (子どもに絵本を見せました)
들리다聞こえる노래가 잘 들려요. (歌がよく聞こえます)아이에게 노래를 들렸어요. (子どもに歌を聞かせました)
읽히다読まれる이 책은 사람들에게 읽히고 있어요. (この本は人々に読まれています)아이에게 책을 읽혔어요. (子どもに本を読ませました)
업히다おんぶされる아이가 업히고 가요. (子どもがおんぶされて行きます)형에게 동생을 업혔어요. (兄に弟をおんぶさせました)
뜯기다食われる모기에게 뜯기다.(蚊に噛まれる)소에게 풀을 뜯기다.(牛に草を食わせる)
씻기다洗われる아이가 씻겼어요. (子どもが洗われました)아이에게 손을 씻겼어요. (子どもに手を洗わせました)
끌리다引かれる마음이 끌렸어요. (心がひきつけられました)말에게 무거운 잠을 끌렸어요. (馬に重い荷物を引かせました)
쓰이다書かれる편지가 쓰였어요. (手紙が書かれました)편지를 쓰였어요. (手紙を書かせました)
はな
はな

「見える」と「見せる」、「聞こえる」と「聞かせる」が同じ形なんですね!自動詞の意味は受身的で、他動詞の意味は使役的になるんだ。面白い!

パターン③:その他の両用法を持つ動詞

以下に示す例文は、動詞が自動詞として使われる一方で、特定の目的語と結びついて他動詞的に使われるものもあります。それぞれの意味と使い方を整理しました。

動詞自動詞としての意味・例文他動詞としての意味・例文
가다行く:집에 갔어요(家に帰りました)소풍을 가다(遠足に行く)
날다飛ぶ:새가 하늘을 날아요(鳥が空を飛んでいます)하늘을 날다(空を飛ぶ)
뛰다跳ぶ、走る:아이들이 공원에서 뛰고 있어요(子どもたちが公園で走っています)그네를 뛰다(ブランコを漕ぐ)
돌다回る:지구가 돌고 있어요(地球が回っています)운동장을 한 바퀴 돌다(運動場を一周する)
들다入る:방에 들어갔어요(部屋に入りました)길을 잘못 들다(道を間違える)
나가다出て行く:학교에 나갔어요(学校に出かけました)집을 나가다(家を出る)
서다立つ:사람들이 서 있어요(人々が立っています)중매를 서다(仲人をする)

自動詞・他動詞の見分け方と学習アドバイス

同じ形の動詞が自動詞か他動詞かを見分けるためのポイントは、ずばり「文の中での役割」です。

  • 主語の後ろに目的語(~을/를)がなければ → 自動詞
  • 主語と目的語があり、目的語に対しての動作になっていれば → 他動詞

学習アドバイス:

  • 単語を覚えるときは、自動詞と他動詞、両方の用法があるかを辞書などで確認しましょう。
  • 両用法がある単語は、自動詞としての例文・他動詞としての例文をセットで覚える
  • 実際の韓国語(文章や会話)に触れる際は、動詞が出てきたら主語と目的語を確認し、自動詞か他動詞かを見極める練習をする
  • ハン検の対策問題集や過去問で、文脈に合った動詞の形や意味を選ぶ問題を解き、両用法動詞の使い方に慣れておきましょう。

まとめ:文の中で見抜く、動詞の二つの顔

今回は、ハン検2級合格を目指して、「同じ形で自動詞と他動詞の両方の用法を持つ韓国語の動詞」に焦点を当て、詳しく解説しました。

これらの動詞は、文脈により自動詞にも他動詞にもなるという特徴を持っています。文章の中での主語と目的語の関係をしっかり把握し、動詞の意味や働きを正しく理解することが大切です。

今日見た主な例:

  • 対象が主語にも目的語にもなれる動詞(例:그치다、멈추다、다치다、움직이다、내려가다 など)
  • 受身と使役形が同じになる動詞(例:보이다、들리다、읽히다 など)
  • その他の両用法動詞(例:소풍을 가다、길을 잘못 들다、중매를 서다 など)

これらの動詞や、それに似た自動詞/他動詞ペア(例:열리다/열다、늘다/늘리다など)を区別して習得することが、正確な韓国語を使いこなす上でとても重要です。

「はな ハン検2級合格までの道のり」、次回もハン検2級合格に向けた学習記録や分析をお届けします。お楽しみに!

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