こんにちは!はなです!
「はなハン検2級合格までの道のり」、今回はシリーズ第12弾です!
前回までの記事では、多くの学習者が間違えやすい合成語や派生語の否定形、そして助詞とセットで使う依存名詞の固定表現などについて分析してきました。
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今回は、韓国語の「依存名詞(의존명사)」に様々な種類がありますが、その中でも文末の述語部分でのみ使われる、少し特殊な依存名詞に焦点を当てたいと思います。これらを「叙述的依存名詞」と呼ぶこともあります。
これらの依存名詞は、単独では使えないことに加えて、文のどこにでも現れるわけではなく、必ず特定の形(動詞や形容詞の連体形)と共に文末に現れる、という決まったパターンがあります。正しく理解することが、自然な韓国語の文章を作る上でとても重要ですし、「ハングル能力検定試験 2級合格をめざして」の中でも記載されています。
この記事では、叙述的構文として文末に現れる代表的な依存名詞を一覧で紹介し、それぞれの意味や使い方、例文と共に詳しく解説します!
「叙述的依存名詞」とは?その特徴
文末の述語に現れる依存名詞
「叙述的依存名詞」とは、その名前の通り、文の最後、述語の部分で使われる依存名詞のことです。これらは単独では使えず、必ず動詞や形容詞などの連体形の後に付いて使われます。
例えば、「聞くだけだ」というとき、「듣기만 할 뿐이다」となります。ここで「뿐」が叙述的依存名詞です。
なぜ文末なのか?
これらの依存名詞は、文の内容を締めくくり、述語としての役割を果たすため、文末に現れることがほとんどです。文の途中で単体で使われたり、主語や目的語になったりすることは基本的にありません。
叙述的に使われる代表的な依存名詞リストと使い方
ハン検2級レベルでよく出る、代表的な叙述的依存名詞と、その使い方を見ていきましょう。動詞・形容詞の連体形と共に使われ、主に述語として文末に現れます。
名詞 | 意味 | 主な構文 | 例文 |
뿐 | ~だけ | V-(으)ㄹ 뿐이다 | 듣기만 할 뿐이다(聞くだけだ) |
따름 | ~するだけ/のみだ | V-(으)ㄹ 따름이다 | 노력할 따름이다(努力するのみだ) |
줄 | ~とは | V-는/ㄴ/ㄹ 줄 (알다/모르다) | 그가 올 줄 몰랐다(来るとは思わなかった) |
바 | ~したこと | V-(으)ㄴ/는 바이다 | 예상한 바이다(予想したことだ) |
것 | ~こと・もの | V-(으)ㄴ/는/ㄹ 것이다 | 중요한 것이다(重要なことだ) |
나름 | ~なりの、~次第、~による | V-(으)ㄹ 나름이다 | 성공은 노력할 나름이다. (成功は努力次第だ。) |
叙述的依存名詞の共通する特徴と使い方のポイント
これらの叙述的依存名詞には、いくつかの共通する特徴と、使う上でのポイントがあります。
- 文末固定の構文:これらの名詞は、述語構造で文末に現れることが前提となっており、主語や目的語としての独立使用は基本的に不自然です。
- 自然:그는 노력할 따름이다.(彼は努力するのみだ。)
- 不自然:따름이 중요하다(文法的には成立しても不自然)
- 動詞・形容詞の連体形が必要:使う前には、動詞や形容詞を連体形(-는/-ㄴ/-을など)に活用する必要があります。
- 듣다(聞く)→들을 뿐이다(聞くだけだ)
- 오다(来る)→올 줄 몰랐다(来るとは思わなかった)
- 形式名詞としての役割:これらの依存名詞は、意味というよりは文法構成要素として働く形式名詞です。文の意味を完結させるのに不可欠な一部として機能しています。
まとめ:文末を正確に締めくくる叙述的依存名詞
今回は、ハン検2級の重要な文法項目の一つ、叙述的に使われる依存名詞に焦点を当て、代表的なものをご紹介しました。
これらの依存名詞は、文末の述語で使われること、そして特定の動詞や形容詞の連体形とセットになることが最大の特徴です。
今回見た構文を覚えて、正確に使えるようになると、より自然な韓国語の文章やスピーチができるようになります。
覚えるべき主な構文:
- V-(으)ㄹ 뿐이다:~するだけだ
- V-(으)ㄹ 따름이다:~するのみだ
- V-(으)ㄴ/는 바이다:~したことである
- V-(으)ㄹ 줄 몰랐다:~とは思わなかった
- V-(으)ㄴ/는/ㄹ 것이다:~ということだ
- V-(으)ㄹ 나름:~次第だ
これらの表現は、自然な韓国語の文章やスピーチで頻出するので、構文ごとに覚えて使えるようになると表現力が一気に上がります。
「はなハン検2級合格までの道のり」、次回もハン検2級合格に向けた学習記録や分析をお届けします。お楽しみに!
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